2月コラム ハープサル その1
Tere!(テレ=エストニア語での一般的な挨拶)
yourmarks.inc コラムニスト、エストニア在住の菱田です。
今年は1月から仕事の都合で、日本に単身一時帰国をしたり yourmarks inc. さんがエストニアに来られた時のアテンドなどでバタバタしてしまい、コラムの更新が遅れてしまいました。 お待ちになっていた皆様、申し訳ありません…
さて2月のコラムでは(3月に入ってしまいましたが…)、エストニアのリゾート地であるハープサル(Haapsalu)に家族で1泊旅行に行った時のことを書き綴りたいと思います。
書き始めてみると少し長くなってしまったので、前半後半の全2回に分けてお届けします。
まずは目的地のハープサルについてですが、ハープサルはエストニアの西海岸に位置する都市の一つで、同じ西海岸のパルヌ(Pärnu)と並んでリゾート地として有名なところです。有名なものではハープサルレース編み(ショール)や、ハープサル周辺の海底から取れる泥を使った泥トリートメントが有名です。
ー作曲家のチャイコフスキーも療養に訪れた泥トリートメント
ーハープサルレース編み(ショール)、19世紀初期にロシアから泥トリートメントで療養に訪れたロマノフ家などの貴族がハープサルの職人からショールをお土産や贈答品として購入したのが始まり。その後ドイツやスウェーデンでもハープサルショールの人気が出ました。
我が家からハープサルまでは、直通の道路がないのでいくつかの国道を跨いで2時間半ほどかけて向かいました。(ちなみにエストニアには高速道路はありません、国道がメインの道路になっていて、国道では分離帯付きの片側二車線、分離帯ありとなしの片側一車線がほとんどです)
昼ごはんを自宅で食べた後に移動し始めて、16:20ごろにハープサルの隣町 ウウエムイサ Uuemõisaにあるショッピングセンターに到着。そこで、クリスマス用品のお買い物をしました。
-ランナローツィ (Rannarootsi) というショッピングセンター ランナローツィとはエストニア語で、沿岸スウェーデン人という意味で、 ハープサルを含むエストニア西海岸付近にスウェーデン人が入植していたことに由来します。
-マスコットキャラクター?は足が生えた4本の魚で、ベンチもその形になっていました。
ショッピングセンターでの買い物を無事に終え、ハープサルの旧市街までは車で10分以下。ちなみに、自宅からハープサルまでの総移動距離190kmほどのうち、信号の数は一基のみでした。笑
オンラインで予約しておいた旧市街内のホテルにチェックイン(と言っても無人運営だったので、外にあるポスト近くのロック付き保管ケースから鍵をとるタイプでした)しましたが、訪れた時期が12月でオフシーズンだったこともあって、滞在客が私たちしかおらず貸切状態でした。大人2人と子供2人内1人乳児で、駐車場付きの1LDKのビラの一室に一泊50.79€(おおよそ8400円)だったのでかなりお得でした。
ーチェックアウト時にビラの前で撮った写真 Villa Frieda
ホテルで少し休んだあとに、ホテル内の案内や観光情報でお勧めされていたレストラン Hapsal Dietrichまで向かいました。雪と氷で歩くのが大変でしたが、ものの5分ほどで着いたので、改めてホテルの立地の良さに感心しました。笑
ーレストランの内装
レストランはとてもおしゃれな内装で、子供たちのおもちゃや色塗りなども用意されていて、子連れの私たちでも気兼ねなく食事を楽しむことができました。妻はシュニッツェルを、私は魚のフライをメインに頼んで、食後にはデザートも一皿ずつ注文しました。
ハープサルが沿岸の都市ということもあり、新鮮な魚のフライで骨ごと食べれてとても美味しかったです。妻のシュニッツェルについてきたポテトサラダは、酸味が強く初めて食べるタイプのポテトサラダでした。
ー魚のフライ
ー食後にオーダーしたチョコケーキと、ピスタチオのケーキ
お腹いっぱいでレストランを出たあとに、近くにあった旧市街内のスーパーによって次の日の朝食を購入してホテルに戻りました。
前半のコラムはここまで、2日目は後半のコラムで!
それではまた、
Nägemist! (ナゲミストゥ=エストニア語でのさようなら)